1/6スケールの衣類製作

着せ替え人形に関する話題を扱っています。

透ける着物

シームレス素体のための、透き通った振袖です。

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この生地なら色移りしにくそうと感じたのと
(絶対に一切しないと断言することはできませんが)
肩から腕までは皮膚に密着しない構造なので比較的安全なのではないかと思いました。

衿はサテンで、内側は厚めの白いオーガンジーにしています。

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帯を締める胸下から、ふくらはぎの中ほどまでは
ピンクのアンダードレスで皮膚を覆っています。

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帯はアイボリーの格子柄サテンに不織布の接着芯を貼ったもの。
帯揚げ(薄緑色のオーガンジー)と帯締め(濃いピンクのサテンリボン)は
帯に縫いつけました。

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アンダードレスには、濃色の布が肌に密着する部分を念のため守っておこう
という意図の他に、どうしても開き気味になってしまう脚を、少し閉じさせる
目的もあります。

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アンダードレスは伸縮性のない素材で、体型にピッタリ合わせたサイズのため
着脱が大変です。少しずつずらしながら上げていき、体を押し込むようにしつつ
布を引き寄せながら少しずつファスナーを上げていきます。

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このミニファスナーは薄く、スライダーの金具も小さく、お人形用の衣服に
とても便利な部品ですが、小さいぶん作りも華奢でデリケートなので
強く引っ張ったりするとスライダーが外れてしまったりすることがあるので要注意です。



着物と帯、単体。

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せっかく継ぎ目のない体だから本物の着物と同じように手首が見えるよう
袖幅を狭めにしました。

表面積の大きな衣服でも、ゆったりした構造の和服なら、すべりの悪い素体にも
楽に着せられるのではないかと初めは考えていましたが、実際に着付けをしてみると
なかなか難しいものでした。
慎重に扱っているつもりでも、すぐ手足の指が引っかかったりしてしまいます。
やはり素体は一長一短だなと改めて思いました。



今回の着物は、この絵を真似しました。あまり似せられていないですけど。

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河出書房新社 「昭和モダンキモノ 抒情画に学ぶ着こなし術」より


絵の右側の文章が切れて気持ち悪いので書き写しました。

高畠華宵「軽羅」出典不明 大正末~昭和初期
「この女性の髪形は、当時流行ったラジオ巻きなのね。
普通の人はこんな透けた着物のときは
長襦袢を着ますよ。
帯締めもリボン結びにして、
ちょっと変わった着方ね」(古賀/談)

       「女工哀史」
 抒情画に描かれたお嬢様や女学生たちは、
いわば当時の理想像であり、大正から昭和に
かけての大多数の少女の家は貧しかった。女
学校進学率は都市部では十数パーセント、村落
部で数パーセントにしかすぎなかった(『モダ
ンガール論』斉藤美奈子より)





以下は、過去にクールガールサイズで作った
透ける着物の画像です。
2011年7月
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ミニ丈の浴衣です。
白いオーガンジーに刺繍入りのソフトチュールを重ねたものを
1枚とみなして縫ったと思います(チュール1枚だけでは縫いにくいので)。

多分この時期は「ドロロンえん魔くん」の漫画を読んでいたか
またはアニメのDVDを観ていて、雪子姫のつもりで作ったものだと思います。



2010年7月
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映画「羅生門」を観て、ヒロインの着ている着物が素敵だなあと思って
真似したものです。映画はモノクロで実際の色はわからなかったので
ピンクとグリーンは想像です。
(後でネットで調べたら当時のカラー広告を見ることができ、実際は
かわいらしいピンク系だということがわかりました)

白い長襦袢と対丈の小袖を重ね着した上に、丈の長い広袖の着物を羽織りました。
着物は2枚ともシルクオーガンジーだったと思います。


2009年6月
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幽霊のイメージです。
長襦袢の上にジョーゼットの着物を重ね、揚柳ジョーゼットの兵児帯を締めました。


2008年8月
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格子柄に織られたシルクオーガンジーの浴衣です。
帯はオレンジのシャンブレーサテンにピンクのオーガンジーを重ねたもので
内側のサテンを細めに、外側のオーガンジーを太めにして、両端が透けるように
しました。


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大きなチェック柄の浴衣にダイヤ柄の帯。
ともに洋服地です。


2007年12月
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シルクオーガンジーの振袖を2枚重ねて、金襴の帯を締めています。



2007年6月
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格子柄オーガンジーの着物を素肌に着て、エナメルのサッシュベルト。



2006年12月
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雪子姫のつもりだったものです。
着物は雪の結晶の模様がフロックプリントされたオーガンジーの幅広リボンで
地色はオーロラのような色合いです。ネックレスのチャームも雪の結晶の形です。


2006年12月
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蜘蛛の巣の振袖に、蜘蛛の巣の帯。
着物は蜘蛛の巣柄プリントのチュールと無地のチュールを重ねて
1枚にしたもので、とても縫いにくかったことを覚えています。
帯は黒地に金糸の蜘蛛の巣が光るジャガードで、舞妓さんの
「だらり」のような結び方にしています。

着物と帯は似たような模様ながら質感は全然違うのですが、
写真では溶け込んでしまい、わかりにくいです。


2005年6月
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対丈の浴衣、色違い2点。カーテン生地だったかもしれません。
帯結びは一文字の変形で、帯締めを必要としない結び方ですが、つけています。
この頃、浴衣の帯を帯締めで飾ることが流行りました。


2004年4月
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オーガンジーに光沢のあるバラ柄、色違い2種です。



ハンカチの長襦袢とオーガンジーの着物。

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製作時期は不明です。



オーガンジーの被衣(かずき)とオーガンジーの着物。

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被衣は頭の上に被せる専用の形になっていて、着ることはできません。
そして失敗作です。モデルのアスカも写真うつりが悪くて、写真も失敗。



薄緑色の無地のオーガンジーに縞模様のオーガンジーを重ねたものです。

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帯は作っていません。ここまでで力尽きたのだと思います。






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まとめ【透ける着物】

シームレス素体のための、透き通った振袖です。この生地なら色移りしにくそうと感じたのと(絶対に一切し

  • 2012/11/17(土)22:34:18 |
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